魚座の神話アフロディーテとエロスの
宴会中に起きた出来事
魚座は、アフロディーテとエロスの親子が宴会中に起きた出来事が神話になっています。
ここでは、具体的にどんな状況だったのか、ストーリー仕立てでお話します。
宴会中に乱入者がくる
昔々ナイル川のほとりで、神々は祝祭を開いていました。
神々の中には美の女神アフロディーテと、息子である愛の神エロスも参加していました。
夜空には星々が輝いており、ナイル川は穏やかに流れ、神々たちは歌い踊り、楽しいひとときを過ごしていました。
しかし次の瞬間、巨大な怪物テュフォンがナイル川の水面から突如現れました。
テュフォンは、雷のような咆哮が天を裂き、広げた翼はまるで暗闇のように空を覆いました。
神々たちは恐怖し、宴会の幸福な雰囲気が一瞬にして打ち砕かれました。
テュフォン「神々め、お前たちの優雅な宴会など、私には興味がない。私がこの地に混沌と恐怖をもたらしてくれよう」
エロス「母上、すぐにナイル川へ逃げましょう!魚に変身して逃げれば、テュフォンに追いつかれずに逃げられます!」
アフロディーテ「エロス!はぐれないように手をつないで!」
エロス「母上!ぼくたちは魚に変身するので手は繋げません!」
アフロディーテ「なら足をリボンで結ぶわよ!」
二人は足をリボンで結んだあと、魚の姿に変身しました。
すると、二人の尾びれがリボンで結ばれた状態で、魚になることができました。
こうして二人は無事、はぐれずにテュフォンから逃げることができました。
ゼウスが見ていた
アフロディーテとエロスが逃げる様子を、神々の王ゼウスは見ていました。
ゼウスは感動した記念として、リボンで結ばれた二つの魚の姿を空へかかげ、魚座として星にしました。
おしまい。
実は、魚座の神話はない
実は魚座の神話に関して、より詳細な文献は存在していません。
上記に取り上げたギリシャ神話は、誰かが独自に創作した物語がそのまま広まった可能性が高く、口承文化だとみられています。
星座の神話は、時代や文化によって異なり、伝承の途中で失われたり変化しているケースが多いいのですが、魚座に関しては明確な文献は存在せず、いまのところ口承文化のみです。
そのため、地域や宗教ごとに異なる解釈も混じっているでしょう。
たとえば、ヒンドゥー教の神話では、神ヴィシュヌが魚の姿に変身して、溺れそうになった船を救うというエピソードがあります。船を引いて、洪水の際に聖職者マヌを救ったとされています。魚に変身して救う姿は、自己犠牲と救済の象徴とされています。
こうした神話が組み合わせって、魚座のイメージ像が作られているところもあります。
神話から見る魚座の性格
星座占いでは、魚座の人は感受性が強く、心優しい性格だと言われています。また直観を頼りにした星座でもあります。
このアフロディーテとエロスの親子愛が固い絆で結ばれているように、魚座の人も深い愛情を求め、直観によって動いているのかもしれませんね!
このストーリーをふまえて
星座で性格を占います
ほかの星座の神話も見る
- 牡羊座:金羊毛の奪い合い
- 牡牛座:ゼウスの大胆な求婚
- 双子座:双子の壮絶バトル
- 蟹座:シュールすぎる蟹
- 獅子座:ライオンは強かった
- 乙女座:ハデスは最低な奴?
- 天秤座:人間は愚かなのです
- 蠍座:浮気魔のオリオンに毒蠍の天誅
- 射手座:とばっちりの不運
- 山羊座:嫌われまくりのヤギ男
- 水瓶座:あえて運命に流される美少年
- 魚座:ピンチの時の親子愛