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天秤座の神話神アストライアが人間に愛想をつかす話

ギリシャ神話において、天秤座は、正義と均衡の神アストライアの持っていた天秤が星になった話です。

具体的にどんな状況だったのか、ストーリー仕立てでお話します。

天秤

アストライアの天秤

神々の王ゼウスと、王妃テミス(法の女神)の間には、娘のアストライアがいました。

アストライアは正義と均衡の神でした。彼女は地上にいる人間たちが悪いことをすると、持っていた天秤に人間を乗せて、どのくらい悪いかを判断していました。

アストライアが持っている天秤はただの道具ではなく、アストライアの神聖な力が込められていました。

そのため、天秤は人間たちの心を覗き、悪意を持っている人間は重くなるようにできていました。

そして今日も、ジャッジする人間たちが運び込まれてきました。

人間「アストライア様!私は何も悪いことはしていません」

アストライア「それは天秤を使えばわかることよ」

 

アストライアは天秤を優雅に振りかざし、人間たちを乗せました。

すると、善行を行ってきた者は心が軽いため、天秤が持ち上がりました。一方、邪悪な意図に満ちた者は重たい心を抱えており、天秤が地に落ちました。

人間たちの言い訳は関係なく、魂の重さはすべてを正確に示していました。

アストライア「重い人間たちは、その罪に向き合わなくちゃいけないわ」

 

悪意に満ちた者たちは罰せられ、その罪にふさわしい裁きを受けました。

一方で、清い心を持つ者たちは褒め称えられ、新たなる希望が舞い降りました。

ジャッジが増える日々

アストライアは人間たちをジャッジする日々を送っていました。

しかし、人間たちの中で不正がはびこり、ジャッジされる人間が増えていくことに憂鬱を感じていました。

アストライア「はあ、最近ジャッジする人間が増えたと思わない?」

 

アストライアは、空から地上を見下ろしました。するとジャッジを待っている人間がたくさん並んでいて、切りがありませんでした。

やがて人間たちは激しく争うようになり、お互いを憎んだり陥れたりするようになりました。

この状況に嫌気が差し、多くの神々が天界に引き上げていきます。

他の神々「アストライア、君はまだ地上にいるつもりかい?」

アストライア「ええ。人々の心には、まだ改善の余地があると思うの。ジャッジすることで少しでも調和を取り戻せるなら、もう少しここで頑張りたいわ」

他の神々「そうか、でも僕たちはもう天界へ帰るよ。人間たちの争いも激しくなってきたし、争いを止めようとしても聞く耳を持たないからね。それじゃあ先に帰ってるよ!」

 

次々と神々が撤退していくなか、アストライアは地上に留まり、ひたすら天秤を用いて問題を解決しようとしました。

正義と均衡を守ることが、争いを鎮めると信じていたからです。

殺しあいが始まる

やがて、人間たちは激しい殺しあいに発展しました。

さすがのアストライアも危険を感じるほど、争いは激化していたのです。

母テミスは言いました。

テミス「アストライアよ、人間たちの心がますます暗くなっている。もうあなた一人で解決できる状況ではないわ。天界へ戻りましょう」

 

アストライアは悲しげな表情で人間たちを見つめ、地上を去っていくのでした。

使われなくなった天秤

アストライアが天界へ戻ると、天秤は使われなくなり、片隅に、寂しく置いてありました。

テミス「アストライアよ、天秤はもはや使い道がなくなった。だが、天秤が使われていたことを記すために、天秤を空に掲げ、星に変えるのはどうだ?」

アストライア「そうね。星座として天秤が空に輝いていれば、人間たちはそれを見て、自分たちの行いを振り返ってくれるかもしれない」

 

善行をすれば希望が開け、悪行をすれば罰が与えられる。そうした事実は希望でもある…そんな気持ちから、アストライアは天秤を星に掲げました。

これが天秤座として語り継がれることになります。

天秤座は、人々に正義と正しい行いを指し示しており、均衡や調和を促している星座として、今も輝いています。

おしまい。

ディケー(Dike)の存在

一部の神話では、アストライアではなくディケーがてんびん座のシンボルとなり、人間社会の中での正義の原則を象徴する存在とされているものもあります。

ディケーもまた正義の女神で、アストライアと同様にゼウスとテミスの娘とされています。

彼女も法と秩序の象徴であり、人間の不正や悪を見抜いて裁いていたそうです。

他の神話

エジプト神話

古代エジプトでは、てんびん座は「マアト」(Ma'at)と結びつけられています。

マアトは真実、秩序、調和の女神であり、彼女の羽根を使って亡者の心臓を称量するとされています。てんびん座がマアトと結びつけられることで、人間の行動が秩序と調和に基づいているかどうかを象徴しています。

ローマ神話

ローマ神話では、てんびん座は「ユスティティア」(Justitia)と関連付けられています。ユスティティアは正義の女神で、目を閉じ、手には天秤と剣を持っています。彼女は法の執行と公平な裁判を象徴しており、てんびん座が正義と公平さのシンボルとなっています。

中東の伝説

中東の一部の文化では、てんびん座の天秤は、死後の審判の際に善悪の行為を称量する役割を果たすとされています。善行が重いほど幸福な後世が待っていると考えられています。

バビロニア神話

バビロニア神話において、てんびん座は「イシュタル」(またはイナンナ)の星座と結びつけられています。イシュタルは愛と美の女神であり、同時に戦争と正義の女神でもありました。てんびん座が彼女と関連づけられることで、愛と正義の要素が結びついています。

中国の伝説

中国の伝説では、てんびん座の天秤は、牛魔王(牛頭天王)が天秤を使用して人々の善悪を判定するという話があります。この伝説は、善と悪のバランスを取り戻すために行動することの重要性を強調しています。

インディアン神話

ナバホ族の伝承では、てんびん座は「紡ぎ車」と呼ばれ、女神「エーシャン・アップシ」(Spider Woman)が宇宙を紡いで創り上げたとされています。この星座は創造と秩序を象徴しています。

北欧神話

北欧神話では、てんびん座はしばしば「ティワズの天秤」と関連づけられています。ティワズ(Tiwaz)は戦争と秩序の神であり、天秤が戦争の正当性を評価する手段とされています。

ヘブライ文化

ヘブライ文化では、てんびん座は「モーゼの天秤」とも呼ばれています。これは、十戒を持っていたとされるモーゼが、人々の行動を秤にかけ、善と悪を判定したという伝説に基づいています。

アラビアン神話

アラビアン神話では、てんびん座は「アルザバン」または「ザバンアク」(Zubānā al-ʽAwwāk)として知られています。伝説によれば、アルザバンは神々と悪霊の戦いにおいて、正義を守るために神々の一員となり、その功績から星座に昇華されたとされています。

日本の伝説

日本の伝説や文学においては、架空の星座物語や文学作品において、てんびん座が登場することがあります。しかし、日本の伝統的な神話に直接的なてんびん座の言及は見つかっていません。

神話から見る天秤座の性格

神話全体をみますと、てんびん座は「正義」「公平」がテーマになっていることがわかります。

タロットでいうと11番:正義のカードと対応しているでしょう。

星座占いでは、天秤座の人は明るくて社交的な一方で、あまり一人の相手に肩入れしない性質があります。

人付き合いにおいて、よくも悪くも公平さを保っている星座と言えるでしょう。

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