牡牛座の神話ゼウスが牡牛になってエウロペに求婚した話
牡牛座は、牡牛に変わったゼウスの姿が星になったとされています。
具体的にどんな状況だったのか、ストーリー仕立てでお話します。
ゼウスが恋をする
ニンフであるエウロペはとても美しい容姿として有名でした。そんなエウロペに、神々の王であるゼウスは一目惚れをしました。
ゼウス「なんて美しい娘なんだ…そうだ、いいことを思いついたぞ」
後日。
エウロペが侍女とともに花を摘んで過ごしていたところ、突如として白い牡牛が姿を現しました。エウロペと侍女たちは驚きつつも、その大人しい様子に、近づいてみました。
エウロペ「この牡牛は、とても大人しいわね」
そっと触ったりして、楽しんでいました。
エウロペ 「もしかして、この牡牛に乗れるんじゃないかしら。大人しいから、きっと大丈夫よ」
エウロペは牡牛の背中に乗り込むと、牡牛は突然、予測できない速さで猛スピードで走り出しました。
エウロペは振り落とされないよう必死にしがみつき、侍女たちも驚き慌てふためき、どうやって止めたらいいかわかりませんでした。
ゼウスが正体を明かす
エウロペを乗せた牡牛は、そのまま海のほうへ走ってくると、とまりました。
その行動は、まるで人の意思を持ったかのようにエウロペだけを海に連れてきたのです。
なにやら、ただの牡牛ではないと感じ取ったエウロペは言いました。
エウロペ「あなたは本当に牡牛ですか?何者ですか?」
すると牡牛はその姿を変え、神々の王ゼウスがあらわれました。
ゼウス「私はゼウスだ。あなたを愛してしまったのだ。一緒に来てくれないか」
エウロペは驚く一方で、大胆なゼウスの求婚に好意を持ち、受け入れることにしました。
クレタ島へ
ゼウスとエウロペは、新たな冒険をすることになりました。
ゼウスは再び牡牛となってエウロペを背中に乗せ、空を飛び周り、太陽と星々の間を駆け抜けました。やがて、花々が咲き乱れ、美しい自然が広がる地が目の前に広がりました。
エウロペ「これは…なんて美しい島でしょう!」
ゼウス「ここはクレタ島だ」
エウロペはクレタ島が気に入った様子だったため、ゼウスはこの地で新しい生活を始めることを提案しました。
エウロペも同意し、クレタ島で結婚することになりました。
ゼウスとエウロペの神々の祝福に包まれたクレタ島は楽園となり、のちにエウロペの名前をとってヨーロッパと名付けられました。
Europe(ヨーロッパ)というローマ字をそのまま読むと、エウロペとなります。この話がヨーロッパという名の語源だと言われています。
牡牛の美しさが星になる
ゼウスが牡牛の姿になり、エウロペを乗せて駆け回った姿は、神秘的で美しい愛の物語として語り継がれることになりました。
これが天に掲げられ星となり、牡牛座として語られるようになりました。
牡牛は大胆な愛と美しさの物語だったのですね。
神話から見る牡羊座の性格
星座占いでは、牡牛座の人はとても真面目で思い込んだら一直線な性質を持ちます。
まさにこのゼウスのようにたくましく、力強く、そして恋にも大胆な様子が、影響しているかもしれませんね!
このストーリーをふまえて
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