その職種に就くとこんな性格になる！
集合的無意識でわかる共通性格

仕事に就くと、同じ職種に携わる人たちに共通した性格が生まれます。

これらの特徴がわかると、相手の職業を聞いただけでどんな人なのか、ざっくり判断する目安になるかもしれません。

性格が共通するとは？

ユングの集合的無意識という心理学の概念があります。

以下の図は簡略化したものです。

集合的無意識でわかる共通性格

意識していること

自覚している性格、個人の価値観、趣味趣向、夢や目標、身の回りの出来事や、今感じている感覚などのことです。

無意識のこと

自分でも気づいていない抑圧された感情や欲求、コンプレックス、記憶や願望などのことです。

集合的無意識

国や文化、宗教、年齢や性別、職業による共通認識やシンボルのことです。

たとえば「女性らしさ」と聞くと多くの人が柔らかくて優雅な印象を持ちますし、「闇の力」と聞くと多くの人がダークな世界観や悪役を連想します。

これは国や世代、宗教などで異なりますが、ある程度の枠組みやグループごとに共通した認識を持っています。

この個人の意識とは異なるレベルの集合的な無意識が、人の行動や性格に影響を与えます。

職業にも存在する共通意識

「職種」というグループ分けにおいても、共通認識があります。

同じ職業や職種に就く人たちは、仕事において共通の課題や経験をするため、似たような対処法を考えたり、似たような考え方になっていく傾向があります。

しかも仕事は1日で多くの時間を費やすため、自分の性格や価値観に大きな影響を与えるでしょう。

職種別にみる性格

それでは、職種ごとにわかる、共通意識と性格、行動パターンを見ていきましょう。

営業職の性格

売り込み営業、コンサル、アドバイザー、コーディネーターなど、人と直接話をして提案や交渉を行う仕事の共通意識です。

コミュ力が高く外向的: 仕事において人との交渉や、積極的なコミュニケーションを取ることから、プライベートにおいても他人との会話を恐れないため、関わりを楽しむことができます。ノリの良さや外向的な要素は、チャラチャラして見られることもしばしばあるでしょう。
少し強引に見える: 営業は交渉が重要で、相手の要望を聞きながらも自分の目的を果たす折衝力を持っています。これはプライベートにおいても自分の目的を通す癖が身につき、これが少し強引な印象を与えることがあります。
良くも悪くも適当: 営業は相手から拒絶されたり断られることは日常茶飯事です。このことから比較的嫌なことがあっても楽観的に考え、仕方ない、なんとかなる、といった考えを持ちやすいところがあります。
また、相手をなだめる力や、トラブルを解決する力があり、場をうまく収める力が優れています。これら能力は、いい加減で適当な人物に見えるケースもあります。

経営職・企画職の性格

社長や管理職など、会社経営や方針に関わる人たちや、企画として会社で何をするかを考える人たちの共通意識です。

戦略的思考: 経営者は日頃から面白いアイデアを探してビジネスにしようとしたり、今の問題点をもっと合理的に効率よく進める方法を模索し、長期的なビジョンを持っています。あまり仕事とプライベートを区別しない人も多く、日常的に利便性を考えて動いています。
目的に忠実で決断力を持つ: 日ごろから迅速かつ適切な判断を行っていることから、プライベートにおいても素早く判断して即決する癖があります。自分がどうしたいのか明確であり、自分がしたいことに合わせてどんどん決めます。この性格は自己主張が強く見られる傾向もあるでしょう。
人を見る目がある: 誰と一緒に仕事をするか、誰を雇うか、という点を日頃から見ており、その人物が実際にどんな能力や人柄なのか結果も見ています。そのため日常においても人間観察力が優れており、相手がどんな目的で近づいてきているのか、どんな人物か、といった人を見抜く力があるでしょう。

事務職の性格

一般事務から専門職の事務まで、数々のデータを取り扱う仕事の共通意識です。

几帳面・完璧主義の傾向: 事務職は正確性や精度が求められることから、日常においても細部に注意を払うようになったり、作業を正確に行う意欲が高まります。ちょっとしたミスが気になるようになったり、完璧を求めて疲れることもあるでしょう。
相手としっかり向き合う: 事務職は他の部署と連携したり、突然の変更や無理な要求に都度対応しなければならず、忍耐力を持っています。そのため日常においても他人からの要求に柔軟に対応したり、諦めずに根気よく相手と向き合う意欲が生まれます。
不審な情報に敏感: 事務職はミスに敏感になることから、日常においても間違った情報には目ざといところがあります。相手の話に整合性が取れていない箇所にはすぐ気づき、相手を追求することもあれば、不審人物から身を守ることにもつながらるでしょう。この行動は信頼性の高さに変わるはずです。

エンジニア職の性格

プログラムや設計、分析をする仕事の共通意識です。

論理的思考: エンジニアはシステム設計において論理的思考をもって組み立てていきます。理屈を重視して動くため、日常においても論理的思考が受け継がれ、原因と結果を考えた行動をするようになるでしょう。
分析力が高い: エンジニアは問題解決力が優れており、分析によって状況を打破します。そのためプライベートでもトラブルが起きた時は、なぜそうなった？を考える癖がついており、根気よく原因を考えるでしょう。
冷静な議論が続く: プログラムや設計において正確性が重要なので忍耐強く正解を求めるところがあります。これは日常においても難しい課題に対して忍耐強さを発揮し、諦めずに向きあうところがあります。対人関係においても相手と意見が異なったときは感情的にならず、納得いくまで議論する姿勢があります。

クリエイティブ職の性格

デザイナーやライター、物作りなど、自分のアイデアや表現力によって仕事をする人たちの共通意識です。

面白い・変わったもの好き: クリエイティブは常に新しいデザインやアイデアを創造することが仕事です。過去にないものを生み出そうとすることから、日常においても珍しいものや面白いもの、変わったものに惹かれる傾向があるでしょう。
革新的な思考: クリエイティブは頭が柔らかい人が多いです。過去の前例や常識を外し、既存の枠組みに縛られず、新しいものを取り入れたり、悪いものを良い方向へ転換する思考が必要です。日常においてもこれは活かされ、革新的な方法を採用するでしょう。
凝り性: クリエイターは自分の表現力にこだわりを持っています。自分のアイデアやビジョンに固執したり、他者と意見がバッティングしたとき、自分を理解してもらいたい思いから、我が強い印象を与えることも多いでしょう。小さなことに集中しすぎて、全体の流れを失念してしまうこともしばしばあります。

販売・接客職の性格

商品やサービス販売と接客、店舗スタッフなど、人と対面して直接的な関わりを持つ仕事の共通意識です。

察知スキルと気づかい: 販売業はスピーディと的確さによって、お客様満足度を向上させます。そのため相手へ気遣うシーンが多くなります。これはプライベートにおいても相手の動きをよく見ており、困っている人に情報を教えたり、気にかける温かさがあるでしょう。
また、この気遣いは不審人物をすぐ察知するなど、身を守ることにもつながります。
協調性に富む: 販売業はチームで協力する業務も多くなります。そのためプライベートでもチームワークを重視したり、家族やパートナー、友人と助け合う精神をもっており、高い協調性を発揮するでしょう。
スルースキルと楽観的: 接客業は色んな人間と接するためストレスがたまりやすいですが、変な人がいるなあ、程度に受け止め、ストレスを受け流すスルースキルが身につきます。これがプライベートでも変な人間を適当に受け流し、楽観的に考える思考へつながります。
また、受け流したストレスをどこかで発散する必要があり、プライベートでははじけて何事も楽しもうとする意欲が強くなるでしょう。

飲食・調理職の性格

調理することがメインの仕事の共通意識です。

食へのこだわりが強い: 調理に携わる人は、プライベートにおいても食のこだわりが強くなります。安い店には行きたがらず、出てきた料理の食材や調理法に注目したり、パートナーの作る料理にプロの専門的な意見をぶつけることもあるでしょう。衛生管理など細部にもよく気が付くので、口うるさく神経質な印象を与えることもあるでしょう。
クリエイティブ志向: 食は見た目にも美しさが求められることから、プライベートにおいても面白い造形や、新しいデザインに興味を惹かれ、クリエイティブ分野にも敏感になるところがあります。自宅にある食器はもちろん、インテリアや雑貨にもこだわりが出ることがあります。
高い集中力を持つ: 調理の仕事は厳しい環境に置かれることが多いため、忙しい状況でも冷静さを保ち、ひたすら自分の作業に集中することが求められます。これはプライベートにおいても影響し、作業をする時は一気に仕上げるほど没頭して集中力を高めることができます。

エンタメレジャー施設・旅行関連・スポーツ施設業の性格

サービス精神が旺盛: エンタメ系施設においては、お客様が気持ちよく時間を過ごせるようにサービスを意識するため、親切で丁寧な接客を心がけます。日常生活においても身近な人に親切にしたり、自分が力になれるなら積極的に関わろうとするサービス精神が旺盛な人が多いでしょう。
コミュ力が高い: 仕事上でお客様と円滑な会話をすることが多いため、日常生活においても他者へ話しかけることを恐れず、フレンドリーに接することができます。損得勘定がなく、純粋に相手を楽しませたい意欲が高く、気軽に冗談を言ったり、サプライズなども好むでしょう。
包容力が高くのびのび: エンタメ施設ではお客様の心地よさを維持しながら、様々な要望に対応することを意識しています。このことから、プライベートにおいても高い包容力を持って相手を受け入れ、柔軟に対応するでしょう。あまり口うるさいことを言わず、小さなことは無視する寛容さを持っているケースが多くなります。

製造・工場・軽作業の性格

責任感が強く誠実: 製造業は品質や安全に対する注意を常に求めらます。そのためトラブルがあったらすぐに報告し、協力して問題を解決する習慣がついています。このことから、プライベートにおいても問題が発生したら一人で抱えず誰かに相談したり、責任をもって問題と向き合う誠実な態度がみられます。
強い忍耐力: 生産現場では、繰り返しの作業や長時間の勤務が必須です。忍耐力があるため、日常においてもストレスに強く、たとえ状況が悪くても諦めず改善する粘り強さを見せます。しかし、悪い環境に見切りをつけるのが遅くなる傾向もみられ、しばしば決断力が乏しいところもみられます。
慎重で安全性を優先させる: 作業中に安全を確保することが最優先とされるため、プライベートでも安全性や確実性を重視するところがあります。早くて雑なものより、遅くても正確で安全なものを求め、自分や他人に対する慎重さを持っているでしょう。

物流・配達・運転職の性格

時間と効率を重視: 配達に関わる職業は時間を意識することが多くなります。そのため仕事中はもちろん、プライベートにおいても時間を守る習慣が身につき、効率を考えるでしょう。時間の大切さを熟知しているため、計画した通りに実行することで、無駄のない時間を過ごすでしょう。
責任感と信頼性がある: 配達業は、確実に運搬することが求められるため、一人にかかる責任が強くなります。このことからプライベートにおいても他人との約束を守り、自分の裁量でできないことは引き受けないなど、信頼ある行動をとることができるでしょう。
能動的に問題解決に挑む: 配達業は機転が必要です。天候や交通状況などの外部要因や、荷物の遅延、お客様都合による荷物トラブルなど、トラブルはつきものです。これらを能動的に解決するスキルが問われるため、日常生活においてもトラブルが起きたら能動的に動いて解決策を探すスキルが身についているでしょう。他人任せにしない意欲が感じられます。

医療・介護職の性格

社会への貢献意識: 医療従事者は社会に必須な職業として使命感を持って働いています。そのため、プライベートでも社会の医療や福祉に関する関心が高く、社会をよりよくするにはどうすればよいか、といった課題に自分なりの信念を持っていることが多いでしょう。
責任感と頑固さ: 人の命や健康に係わる分野なだけに、その責任やプレッシャーはかなりのもので、プライドや信念を持って働いている人が多いでしょう。プライベートにおいても責任感の強さは受け継がれますが、それだけ自分の考えや価値観に頑固になりやすく、他者の意見を受け入れにくい傾向はみられるでしょう。
横のつながりを重視: 予期せぬ緊急事態が多い現場では、スタッフ同士の連携や協力、相談、声かけが不可欠となります。このことから、プライべートでも困難な状況になると積極的に誰かに相談し、共に解決していく姿勢が備わります。横のつながりを強化し、誰かと一緒に戦う姿勢が備わるでしょう。

美容・アパレル職の性格

美意識が高い: 美に関する仕事なだけに、自分を美しく保つことはもちろん、他人への美の評価も厳しい傾向があります。他人の細かい部分までよく見ており、ジャッジする傾向があるでしょう。
また、新しい技術や流行を追い、美容に関するトレンドに敏感な側面もあるでしょう。
他人の感情に冷静: 美容業界では、お客様の外見や自尊心に深く関わるため、それに冷静に対処するスキルが求められます。プライベートにおいても他人の感情的な議論に冷静に対処する素質が備わるでしょう。また、この要素は冷淡で共感性が低い印象に持たれることもあります。
革新的なアイデアに寛容: 時代を先取りした業界であることから、新しいアイデアやスタイル、ファッションやメイク、価値観などに寛容なところがあります。前例のないものや、過去になかった革新的なスタイルを受け入れ、楽しもうとする姿勢がみられるでしょう。

金融職の性格

勤勉で賢い: 金融商品や市場動向を理解し、投資やリスク管理を行うために、情報収集能力と学習意欲が重要です。常に最新の情報を把握し、学び続けることが求められます。プライベートでも勉強が必須となり、日常のニュースや新聞などからも学ぶ姿勢があるでしょう。
分析力がある: 数値やデータの解釈、分析、予測が重要で、数学的な能力や論理的思考が求められます。プライベートでも分析力に優れ、論理的思考の考え方になっていくでしょう。
世渡り上手: 顧客との信頼関係や上司との関係を強固にするため、出世するための優れたコミュ力が必要です。これは空気を読む力や、初対面の相手を恐れない姿勢、自分の立場をわきまえた適切な態度、自分の主張はしっかり話す、といった性質を持つ人こそが、金融業界でもやっていける人であり、プライベートでも自然と身についています。

農業・林業・水産業の性格

自然と密接な関わりを持つ仕事の共通意識です。

自然への理解と感謝: 自然を熟知しており、恵みを受けていることへの感謝の意識が強いところがあります。プライベートでも自然を愛し、アウトドア活動を楽しんだり、環境保護活動に熱心になるなど、自然に対する意欲が強いところがあります。
社会への貢献意識: 仕事において地域への貢献意識やコミュニティへの参加が強く求められます。この特性は、プライベートにおいても社会に積極的に参加している意欲が生まれ、社会に貢献できている自分に誇りを感じているでしょう。
責任感と忍耐力: 季節や天候に左右されることが多い仕事のため、思い通りにいかないことも多く、忍耐力が求められます。このような人は、プライベートでも責任感が強く、目標に向かってコツコツと努力する性格となるでしょう。

建築・土木職の性格

インテリアへの関心: 建築や土木関連の仕事をしている人々は、日常生活での空間やレイアウト、インテリアデザインに関心が高まる傾向があります。部屋の内装にこだわったり、自宅の装飾やDIYプロジェクトに積極的に取り組む可能性があるでしょう。
社会への貢献意識: 自分の仕事が地域の発展や人々の生活向上に貢献していることを実感しているので、プライベートにおいても社会貢献したい意欲が高く、地域コミュニティの支援や、社会活動に熱心になる可能性があるでしょう。
チームワーク意識: 仕事柄チームでの作業が必須であり、誰かと協力したり、連絡や情報交換は最重要だと考えるでしょう。そのためプライベートにおいても他者と協力する姿勢が身につき、家族やパートナー、友人と何でも相談しあったり、共同作業をしたり、チームワークを発揮します。

警察・自衛隊の性格

規律に縛られる: 警察や自衛隊は厳しい規則の中で生きています。法律や規則を順守することが重要であり、それはプライベートにおいても強い強制力を持っています。実質プライべートはないようなもので、休日でも規律と遵法精神が強くなるでしょう。話してはならない内容も多いため会話に気を遣うことも多く、関係者以外の人とは心の底から気が休まる時はないかもしれません。
社会的な活躍を目指す: 公共の安全や国家の安全保障を担う使命感を持っているため、プライベートでもその高い意識は続いています。社会的に役に立ちたい思いや、社会を良くしたい思いが強く、地域の活動や政治にも関心が向く人が多いでしょう。
高い協調性と連帯感: チームや連帯意識が求められる場所なので、これはプライベートにも影響します。家族や友人と一緒にいるときに高い協調性を発揮したり、一人で勝手な行動をとることがなく、わけあいあいと過ごせるスキルが備わるでしょう。

清掃業の性格

効率を求める: 清掃業の仕事は、時間順守で、数々のルールの中で効率的に動く必要があります。こうしたスタイルはプライベートにおいても効率を重視したり、合理的な生活スタイルをとるようになり、手際のいい印象を与えるでしょう。
社会への参加意欲: 清掃業は社会に必須の仕事であり、安全や衛生環境の維持に関わります。このことから、日ごろから社会の衛生面に注目するようになったり、地域の活動や仕組みについて関心がわいたり、社会活動への意欲が強くなるところが見られるでしょう。
チームワーク: 清掃業の仕事はチームでの協力や連携が重要です。このことから、プライベートでも他者と協力する大切さを重視し、周囲の動きや状況をよく見ているでしょう。

教育職の性格

高い自己管理能力: 教育の仕事は、時間管理やタスク管理を行い、計画通りに進めていきます。そのため体調管理が万全であることが前提です。そして仕事とプライベートをきっちりわけてプライベートの時間をしっかり確保し、休むときは思いっきり休んで楽しむ習慣が身についているでしょう。
寛容さと理解する意欲: 教育機関にいる人は、自分の主張をアピールするより、相手の主張を受け入れて理解する機会が多くなります。そのためプライベートにおいても、あまり自分から自己主張するよりは、相手の話をよく聞いたり、理解しようとする姿勢を持っているでしょう。
雑談を使いこなす: 教育関係は生徒や親、教員同士、そのほかの機関など、様々な方向の人々と話をする機会があります。どの立場にある人ともそつなく会話するスキルが求められることから、プライベートにおいても誰とでも気楽に会話したり、親しくない相手とも雑談ができるスキルやコミュ力が身につくでしょう。

出会った人にはまず
職種を聞いてみよう

職種を聞いてみると、その人のことがざっくりわかる目安になるかもしれません。

婚活や出会いアプリ、新しく出会った友人など、聞いてみるとよいでしょう。