心の傷を癒す実践方法インナーチャイルドとは
インナーチャイルドとは幼少期の自分のことで、子どもの頃に経験した感情や経験、自己イメージを指します。
インナーチャイルドを直訳すると「内なる子ども」で、これは誰しも持っています。
たとえば、子どもの頃に感じた喜びや安心、または悲しみや不安、トラウマや苦手だったこと、それらの経験すべてをインナーチャイルドと呼びます。
これらは成人後にも大きな影響を与え、人間関係や仕事の仕方、自己評価の程度など、あらゆることに影響を与えます。
人は生まれた場所や、育った環境によって性格が変わり、それによって思い込みや、固定観念ができるのです。
この幼少期の自己イメージ、つまりインナーチャイルドを癒すことが、大人になった今の自分を癒すことにつながり、生きやすくすることができます。
事前準備
インナーチャイルドを理解する
インナーチャイルドとは幼少期の自己イメージのことで、それらを癒すことで、今の自分を変える作業です。
事前準備として、考えておくべき点がいくつかあるので紹介します。
トラウマが関係している
幼少期に嫌な思い出があると、トラウマとして大人になって悪影響を与えます。
たとえば毒親だったり、幼少期にいじめを受けていたなど、嫌な経験があると、インナーチャイルドが傷ついていたり、怯えているケースが多くなります。
これらのイメージを癒すことで、今の自分を回復させます。
インナーチャイルドとは何歳?
インナーチャイルドの年齢は、自分が一番強く記憶している年齢を思い出してみましょう。
幼少期、と聞いて最初に思い付いた年齢でも構いません。人によってばらつきがありますが、およそ5歳くらい~10代中盤くらいの思春期までの記憶を思い出すとよいでしょう。
20歳以降の年齢になってくると、すでにインナーチャイルドが固定しているケースが多くなるため、できるだけ小さい頃の記憶を探ります。
内なる親と内なる大人
「内なる親」や「内なる大人」といった概念も知っておきましょう。
「内なる親」は、自分の両親のことです。幼少期に親がどんな態度や言動をしたか、家庭内の価値観やルール、などのことです。
「内なる大人」は、周囲の大人たちです。幼少期に周りの大人たちがどんな様子だったか。世間の様子や流れ、常識や社会的な価値観などのことです。
これらの内容も、大人になったあなたに大きな影響を与えているので、幼少期を思い出すヒントにしてみてください。
とくに、強い記憶が残っている体験や、繰り返し言われた言葉や、繰り返しされた行動が決め手になります。それらの情報をまとめておきましょう。
実践
インナーチャイルドを癒す方法
それでは実践としてインナーチャイルドを癒してみましょう。
癒す作業は、インナーチャイルドとの対話によって行います。
最初はメモ用紙を用意したり、スマホやパソコンのメモ機能を使っても良いので、自分の気持ちをまとめる作業から入ります。
ステップ1
現在のマイナス感情に気づく
まずは日ごろ生活している中で、強い感情が現れるタイミングに気づきましょう。
たとえば、
- 高圧的な男性を見ると非常に不快になる
- 我慢ばかりしている人を見るとつらい
- 異性に好意を持たれると一度離れたくなる
など、あなたが生活している中で、強い感情が湧いたとき、それをどんどんメモしていきましょう。心がズーンと重くなるようなタイミングや、一つの考えが頭から離れずつらい時など、そうした感情をメモしていきます。
これらの感情が、あなたのインナーチャイルドが傷ついているヒントとなります。
ステップ2
なぜ?どうして?を何度か繰り返す
メモした内容を見つめてみましょう。そしてその内容に対して、なぜ?と自分に問いかけてください。
たとえば、あなたが日頃から「異性に好意を持たれると離れたくなる」と考えている場合、
異性に好意を持たれると離れたくなるのはなぜ?
と自分に聞いてみましょう。
そして自分で答えが出せるなら、出してみます。
この場合、
急に距離を縮められたから
だとします。
そして出た答えに対し、また質問をします。
なぜ距離を縮められて嫌だったの?
さらに自分で答えを出してみます。
怖くなったから
なぜ怖くなったの?
関係が壊れるのが怖くなって、一度離れたくなった
なぜ関係が壊れると思ったの?
…わからない
という具合に、最後は「わからない」というところまで落とし込んでください。
そして、あなたがインナーチャイルドと対話しなければならないお題は、最後の質問である「なぜ関係が壊れると思うのか」という内容になります。
ステップ3
過去の似たケースを探る
ステップ2で落とし込んだ最後の質問に対し、過去に類似した経験がなかったか、探ってみましょう。
上記の例でいうと、関係が嫌われた経験 を探っていきます。
たとえば、
- 学生の頃、すごく好きな人がいて仲が良かったのに、突然切り捨てられて気持ちに整理がつけられなかった
- 小さいころ優しくしてくれたお兄さんが、いつのまに冷たい人間に代わっていてショックだった
- 普段は優しい父親なのに、酒を飲むと暴力をふるってきた
- 優しかった母親が、自分を置いて出て行ってしまった
など、「良い関係だったのに、突然嫌われた」という幼少期の類似経験を探っていきます。
上記の例は、相手に対してとても信頼していたり、大好きだったのに、その気持ちを裏切られたことで、インナーチャイルドが傷ついている例です。
その経験がトリガーとなって、今のあなたに影響を与えています。
そのトリガーとなる過去の出来事を特定することが大事です。
なお、過去のトリガーは一つではなく、複数が絡み合っていることも多いので、一つに特定する必要はありません。思いつくものはすべてあげていきましょう。
ステップ4
癒す作業
過去のトリガーがいくつか出てきたら、それを癒す作業に入ります。
過去のあなたはどうやって対策した?
まず、過去のトリガーにおいて、過去のあなたはどのように対処しましたか?
それをよく思い出してみましょう。
たとえば、好きだった気持ちを裏切られたとき、
- 泣いてすがった
- 笑ってごまかした
- 傷ついていないふりをした
- 相手を責めて攻撃した
など、自分の行動を振り返りましょう。
感情を受け止める
もしあなたの行動が、自分のつらかった感情を表に出せずに、感情に蓋をしてしまった場合、つらかった気持ちを受け入れるように癒してあげましょう。
たとえば、
あの時は強がって傷ついていないふりをしてしまったけど、本当はつらかったし、悔しかったよね。私はあのとき、間違いなく嫌だったんだ。
と感情を認めてあげることです。
トリガーの原因を考え、癒す
なぜそのトリガーが起きてしまったのか、原因を考えてみましょう。
- 自分が未熟だった
- 相手も未熟だった
- 初めてのことで対処が下手だった
- 体調が悪くて感情がコントロールできなかった
- 偶然による不運が起きた
など、原因を考えます。
そして、当時のあなたはそれが最大の努力だったことを認めてあげましょう。
あなたは自分の限界まで頑張ったのです。たとえあなたにミスがあっても、赦してあげてください。当時のあなたはそれでも精一杯やったのです。
今ならどうするか考える
そして、今のあなたならどうするかを考えます。
- 恐れずしっかり話し合う
- 自分にできる行動を起こす
- 1度で諦めず何度か話し合いを設ける
など、今のあなたであれば、対処方法が異なるでしょう。そうしてこれからは同じ苦しみが起きないよう、自分にできることを受け止めることが大切です。
以上の工程が、インナーチャイルドを癒す作業です。
癒す作業は言葉だけではない
インナーチャイルドを癒す方法は、過去の感情を受け入れ、過去の自分を許す作業です。
これは自分の言葉によって受け止める方法もありますが、以下のような方法もあります。
- 音楽療法
- 過去の自分の辛かった感情を癒したり、未熟だった自分を許すために、ふさわしい音楽を聴きます。音を聞くだけで潜在意識に働きかけ、癒しが得られます。
音楽を聴きながら、赦してあげてください。 - アートにする
- 自分の辛かった当時のイメージをアートにしたり、未熟だった頃を許すためのアートを作ってみましょう。絵を描いたり、誌を作ってもよいでしょう。これらの作業が、あなたに癒しを与えます。
- 催眠療法
- 目を閉じて、自分の子どものころの姿をイメージします。その人物に直接語りかける方法です。あなたはどんな気持ちだった?と自分に語り掛けてください。これは過去の自分を正確に把握したり、より辛かった感情を受け止めるのに有効です。
定期的にやってみてください
上記の内容を、月に1度くらいやったり、または現在のあなたに不快な感情やトラウマが発生するたびにやってみてもよいでしょう。
自分のメンタルに無理のない範囲であれば、何度やっても大丈夫です。
あなたの健康なメンタルのために。
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