人を愛するってどういうこと?愛がわからない…愛って何?
愛ってなんだろう?
人を愛したことがないと、愛がわかりませんよね。また、誰かに裏切られたりすると、人間不信になって愛が信じられなくなってしまうでしょう。
そんな路頭に迷っているあなたへ、愛についてメッセージをお送りします。
愛とは犠牲になることである
どんなに優れた人でも、365日いつも精神状態が良好な人はいません。
人はストレスがたまってワガママを言ったり、イライラしたり、悲しくなったりします。感情には浮き沈みがあるものです。
また人間はロボットではないので、かならず失敗をしますよね。ケアレスミスはもちろん、人生の失敗なんて山ほどあります。その失敗により周りに負担が行くこともあるでしょう。
また病気や障害があれば、かならず誰かの助けが必要となります。
そうした不安定な心を受け止めたり、失敗した人や困っている人のフォローをする
…それが愛なのです。
たとえばあなたは、ストレスが溜まってワガママを言ったとします。イライラして、周りの人間に不満をまき散らしてしまいます。普通は嫌われますよね。普通の人間はイライラしたあなたに近づきたくないし、距離を置くはずです。
ですが愛のある人間は、そんなあなたを受け止め、一緒にいてくれるのです。愛のある人間は、あなたのワガママを聞き、嫌な思いをしながらもあなたのために動いてくれます。それが愛です。
普通なら嫌われてしまう…避けられて当然…それを受け止めるのが愛です。
愛は「楽」ではなく「苦」なのです。
もしあなたが「楽しい」と思いながら愛を与えているなら、それは愛ではなく、自己満足やおせっかいでしょう。
ふーん、愛はただのマゾってことね!
なんて思わないでください。
一見マゾに思えても、自己犠牲がなければ愛は絶対に生まれません。
自分にとって都合がいいことだけを選んで生きている人は、愛が生まれないため、人の心が信じられません。そうした人間はお金や物しか信じられないはずです。そんな人生では年齢を重ねるほど孤独になり、何のために生きているのかわからなくなります。
たとえば、私は離婚の相談を受けます。
よくある男性の言い分として、
妻のことは愛してるけど、家事がいい加減だから離婚したい
と言う人がいます。
ですが、そこに愛なんてありません。ただ自分にとって都合が悪くなったから、一緒に生活するのが嫌になっただけのことです。自分が最優先であり、自分が一番可愛いのです。
本当に愛があるなら、都合の悪いことでも受け入れ、自分にできることを考えることです。ふたりで解決する努力をすべきです。ときに自分の望みを諦めることも必要でしょう。
もちろん離婚問題には、DVなどの重いトラブルを抱えた人もいるため、すべての離婚がNGとは言いません。
ですがなるべく相手の欠点や不足を補う…それが愛であることは忘れないでほしいのです。
ワガママを聞き入れるだけが愛ではない
なるほど、愛が「苦」であるというなら、相手にどんなワガママを言われても、すべて受け入れるのが愛なの?
という意見も出てくると思います。
ですが、ワガママを受け入れるのは、相手が良くなることが前提です。
わがままを受け入れることで、相手が笑顔になったり、いつもの調子を取り戻す…それが目的なのです。相手が生きる喜びを感じて、人として輝いてもらう…それが目的なのです。
通常の生活ができる人間であるにもかかわらず、愛に感謝せず、さらにワガママに振る舞い、他人を使いたおす…そんな人間であるなら、ときに叱ることも必要でしょう。
というか、むしろ、
叱られないと愛がわからない…叱られないと感謝できない人間は、恋人にすべきではないと思います。
恋人や夫婦はパートナーです。
パートナーとは、恋人であり、友達でもあり、親子でもあり、師弟でもある…そんな関係であるものです。
365日いつも相手を叱るばかり…甘やかすばかりでは、一方通行の関係です。それも愛ですが、恋人や夫婦としては釣り合いのとれない不毛な関係となります。
誰かから愛をもらったら、
ああ、自分はいま良好ではないからこそ、この人に助けてもらったんだな
そう思える人間と付き合ってください。
他人から愛をもらったことに感謝し、今度は自分から愛を返す…そうした気持ちがある人を恋人や配偶者に選んでください。そうすれば愛は育ちます。
- ありがとうの一言くらい言える
- してもらったら今度は自分がしてあげる
- 当たり前のことに感謝できる
- 愛のある人を尊敬できる
そうした人間を見抜けるようになりましょう。
男女でイチャイチャが愛じゃない
愛し合う…というと、男女でイチャイチャすることが愛だと思っている人がいます。
人間には恋欲や性欲があります。
これらは本能です。
男女でイチャイチャして楽しい…といっているのは、あくまで恋欲や性欲が満たされているだけであって、愛ではないのです。
「愛してる」なんて言葉は、本当にそう思っているなら軽々しく出てこないものです。「愛してる」という言葉だけに酔っている人が多いように思います。
愛には「男女愛」と「人間愛」の2種類あり、本物の愛とは、人間愛のことです。
これについては愛は2種類あるにも書きましたのであわせてお読みください。
私はよく、10代や20代の女性からこんな相談を受けます。
付き合っている彼がいますが、わたしは本当に彼が好きなのかわからない
そう思うのは、まだふたりに愛が育っていないからでしょう。
恋欲と性欲だけでつながった関係は、長くは続きません。むしろ恋ですらなく、ただの好意です。
愛は時間をかけて育てるものです。
愛は苦であり、苦の先に信頼があります。
愛は1日にしてならず。
信頼は積み重ねで生まれるものです。
ふたりの付き合いは、まだ始まったばかりなのです。
愛を手に入れたければ、ふたりでもっと苦労してください。たくさん壁を乗り越えてください。苦をともにして、助け合い精神が生まれれば、人を愛する意味がわかるはずです。
- 好意とは
- 一緒にいて楽しい
- この人いい人だな
- 一緒にいて嫌じゃない
- 話しやすいな
- 相手に興味がある
- 恋とは
- 相手を想うと苦しい
- この人といるとドキドキする
- 一緒にいたいと思う
- 相手に触れたいと思う
- 声が聴きたいと思う
- 毎日考えてしまう
- 愛とは
- この人の幸せを願う
- この人のために犠牲になれる
- 自分よりこの人が優先である
- この人がピンチになったら死ぬ気で助ける
- この人が人生の一部である
「恋」は本能ですが、
「愛」は育てるものです。
愛は作れます。
愛のないカップルでも、いまから愛を作れます。
恋人や夫婦になったら、恋と愛の、両方ある関係が素敵ですね。
愛は与えないともらえない
愛されたかったら愛しなさい
よく聞く言葉ですが、これは半分正解で、半分不正解です。
愛は自分から与えないともらえませんが、自分のなかに愛がなければ、誰にも愛を与えられないのです。
まずは自分の中に愛を充電しましょう。
家族愛、友情、同情、なんでもよいです。誰かの愛をもらうことで、自分も愛を与えられるようになります。愛されるために必要なことにも書きましたので、あわせてお読みください。