心を育てよう自分がわからない…は育った環境が原因かも
あなたは自分が何をしたいのかわからない…と思うことはありますか?
なんとなく毎日を生きて、ただ生活している…やりたいこともない…自分は何のために生まれてきたんだろう?
など。
そんな気持ちを誰かに話すと、やる気がない奴だと思われたり、努力しろと叱咤されたり、なかには病気を疑われることもありますよね。
ですが実は、
あなたが生まれ育った環境が影響している可能性もあるのです。
親が強いと、子供は弱くなる
あなたの両親はどんな人ですか?
実は、親が高圧的で自己主張が強いほど、子供は自分がわからなくなります。
高圧的な親は、子供を自分の思いどおりに動かそうとします。「〇〇しろ」「〇〇はやるな」などと頭ごなしに抑えつけて、ときに怒鳴ったり叩いたりして、子供をコントロールしようとします。
また、親が「好きにしろ」と言っておきながら、子供が好きに行動すると、「そうじゃない、何でちゃんとできないんだ、お前はダメだ」などと言う、気難しい親もいます。
そのような環境で育った子供は、親に従うだけになり、好奇心が消えます。精神が不安定にもなります。そして大人になったあとも「従う性格」が抜けないのです。
本来、子供はみんな好奇心が旺盛です。
だから遊びをとおして、
- これは面白いな
- 面白いからもっとやりたい
- もっと知りたい
という好奇心が育ちます。
ですが親が強い性格だと、子供は親の言うことしか聞かないから、自分から何かを生み出そうとする意欲がなくなるのです。
この性格は、大人になっても簡単には変わりません。自分から何かを求めようとしなかったり、与えられたことをこなすだけになったり、自分が何をしたいのかわからない…といった現象がおきます。
大人になっても簡単に性格は変わらない
世間一般から見れば、
20歳を超えたら大人、だから自己責任
という声が大きいですよね。
だから社会人になって「やりたいことがない」なんていうと、
やりたいことなんて自分で見つけるものだ、見つけられない自分が悪い
なんて声がよく聞こえます。
これは事実ですが、高圧的な親の元で育った人にとっては、自分を見つけるのは容易ではありません。
健全な環境で育った人は、好奇心がちゃんと育っているから、子供の頃からチャレンジと失敗を繰り返しています。だからこそ、大人になったら自然と「自分のやりたい道はコレだ!」とわかるようになるのです。
一方、高圧的な親のもとで育った子供は、親の顔色ばかりうかがっているから、幼い頃からチャレンジの数がすくないし、自分の興味のある分野も見つけにくいのです。
20歳を超えたからといって自然に好奇心は身につきませんし、そう簡単に性格は変わりません。
中年になっても自分の性格が直らず、苦しんでいる人もいるのです。20歳を超えたら自己責任は当然ですが、その一言で片づけてしまうのは、すこし横暴に思います。
親の責任は重大です。
親の責任とは、監督責任ではなく、そのように育てたことへの責任です。
では、すでに好奇心が失われてしまった人は、どうすればよいのでしょうか?
期待してくれる人に出会うしかない
社会人になっても好奇心がない人は、まずは親元を離れることです。そしてしばらくは親と会話しない生活を送ります。そうすれば、もし「これ面白いな」と思えることに出会ったとき、誰の干渉も受けずに好きなことに没頭できます。
また、あなたに期待してくれる人物に出会うことがとても重要です。
- それやってみなよ
- 面白そうだね
- いいじゃない
- もっとやってやって
など。
あなたに期待してくれる人物がいれば、好奇心は大きく育ちます。
たとえばあなたが絵を描いたとき、
- それいいね
- もっと描いて
- もっとこうしたら上手になるよ
などと興味をもってくれる人がいたら、あなたはさらに絵を描きますよね。
そしてさらに描いた絵を見て、
- いいね
と言って 「あなたを承認してくれる人」がいれば、
それだけで、あなたはすでに救われた人間なのです。
これは、子供時代をもう一度やりなおすのと同じです。子供は母親に「これ見て」などと言って描いた絵を見せますよね。そこで親から「上手だね」と評価してもらって自信を育て、さらなる好奇心を生むのです。
いわゆる心理学でいう承認欲求を満たすことです。
上記の図は「マズローの欲求5段階説」という人間の欲求を図式化したものです。
自分がわからない人たちの多くは、③と④が満たされていない人たちです。社会で活躍できていないから、
自分が何者かわからない
自分のとりえが何もない
と考えてしまいます。
また、親が高圧的だと、親の期待通りに動くことで④の承認欲求が満たされますが、自分勝手な親のもとに育つと、精神状態が不安定になってしまいます。
これを改善するには、親以外の人間から承認してもらう必要があります。そのためには、自分の価値観をどんどん外へ出す勇気をもつことです。
これやりたい、あれやりたい…そうした感情を遠慮なく外へ出しましょう。そしてあなたの考えを回りにもっと知ってもらいましょう。そこから「あなた」が何者であるか?自分でもわかるようになってきます。
自分を隠したり、自分を出さない人が、誰かから承認されることはありません。まずは自分を出していきましょう。
あなたを見守ってくれる人は、どのくらいいますか?
あなたの周りに、あなたを見守ってくれる人はいますか?ひとりでもいれば、それで十分です。
一番身近な存在が、会社の上司です。
仕事がうまくいき、上司に褒められると、それだけで存在意義を感じてやりがいが生まれる人もいます。
ですが、いくら頑張っても誰も褒めてくれなかったり、あなたの行動に否定的な意見ばかり言う人が周りにいると、あなたの自信は失われ、ますます好奇心は死にます。
また、誰も認めてくれないからといって一人遊びにはまっていると、善悪の判断がつかなくなり、犯罪性を含む好奇心が生まれる危険性もあります。
あなたが"健全な自分"を見つけるには、恋人や友人、同僚など、あなたの活動内容を気軽に話せる相手を作ることがとても大切です。
また、否定的なコメントを言う人とは付き合わないことです。あなたをバカにする人も毒なので付き合わないでください。
面白いね、いいね、と言ってくれる人と積極的に話して、自分で自分を盛りあげる…そうした努力が、あなたのやりたいことを見つける近道となるでしょう。
人生に迷ったら…
人生に迷ったときは、占いから気づきが得られるかもしれません。
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コラム著者:沢村
