吊り橋効果を正しく使う方法!
吊り橋に行かなくていい
吊り橋効果をご存じの人は多いと思いますが、必ずしも吊り橋を渡る必要はありません。
他の場所でも代用できますし、吊り橋効果をもっと効果的に、正しく使う方法があります。
デートに使える吊り橋効果の使い方を解説します。
吊り橋効果とは
吊り橋効果とは、高い場所にある吊り橋を渡ることで適度な恐怖心や緊張感、興奮を得て、人の感情に特別な影響をもたらす心理現象です。
吊り橋を渡る時のドキドキした感情が、一緒に渡る同伴者に対してドキドキしていると思い込み、恋愛感情と勘違いして、実際の恋愛も進展することがあります。
相手の性格で効果が異なる
吊り橋効果は、実は性格によって効果に違いがでます。
冒険心や挑戦的な性格
冒険心が旺盛で挑戦的な性格の人は、日頃から新しい経験や刺激を求めています。
そのため、高い場所にかかる吊り橋を渡ると、より強い興奮を感じ、恋愛感情が一気に盛り上がり、進展が急展開を迎えたり、性急な反応がでやすいタイプです。
そのため同伴者もノリが良い方がふさわしく、吊り橋で高まったテンションを下げない工夫があると恋愛が進展するでしょう。
冒険心や挑戦的な相手と吊り橋を渡る時は、ノリの良い自分を演出するとよいでしょう。
内向的・不安が強い性格
日頃から内向的だったり、新しい環境に対して不安が強い人は、吊り橋を渡ることでより強い緊張や不安を感じます。
そのため吊り橋を渡って恐怖を感じている時に、同伴者が恐怖心を煽るようなことを言ったり、急かすようなことをしたり、一人だけ楽しんでいる様子を見せると、感情に配慮ができない人間だと判断されてしまう可能性が高くなります。
不安が強そうな相手と吊り橋を渡る時は、相手をフォローしたり、気持ちに寄り添って一緒に吊り橋を渡りきるように誘導するとよいでしょう。
社交性が高い性格
日頃から社交性が高い人は、吊り橋を渡ることでより仲間との結束が高まるところがあります。新しい体験がより強く楽しく感じたり、他者と感情を共感しやすい傾向があります。
そのため、社交性が高い相手と一緒にいるときに一人でどんどん先へ進んでしまったり、別行動をとっていると、相性が悪いと判断される恐れがあります。
社交性が高い人と吊り橋を渡る時は、相手の言葉に共感したり、笑顔を見せたり、手をつなぐなどして結束を演出すると、より絆が深まるでしょう。
感受性が強い性格
日頃から感受性や創造性が強い人は、クリエイティブな想像力に長けています。吊り橋を渡ることで、より感覚や刺激に敏感になり、深い感情を持つでしょう。
そのため感受性が豊かな相手と一緒にいる時は、印象に残りやすい変わったアクションを取るとよいでしょう。たとえば吊り橋の上でプレゼントを渡したり、おもしろ写真をとったり、おもしろポーズをとる、自分の夢を宣言するなど、創造的な行動をとると、より相手の印象に残り、好感を持たれやすくなります。
感受性や創造性が強い人と吊り橋を渡る時は、変わった行動や面白い行動や言動を付け加えましょう。
吊り橋じゃなくてもいい
吊り橋効果を得るには、必ずしも橋を渡る必要はなく、恐怖感を味わったり、心臓がドキドキハラハラするシーンがあれば、同じ効果が得られます。
たとえば以下のようなシチュエーションです。
- エクストリームスポーツ
- エキサイティングなスポーツ、たとえばサーフィン、パラグライディング、スカイダイビングなどのスポーツは、吊り橋効果と同じように興奮や緊張を生み、ともにチャレンジする仲間と良い関係になれるでしょう。
- 脱出ゲーム・謎解き
- 脱出ゲームでは、未知の謎や問題に対しながら、ハラハラすることが特徴です。これは楽しさとドキドキが組み合わさったもので、デート先として使えば、吊り橋と同じ効果が現れることがあります。
- 公演・パフォーマンス
- 劇団や交響楽団、そのほかパフォーマンスに挑戦し、仲間と一緒にステージにあがることで、興奮と緊張感、ドキドキを味わうことができ、団結力を高めます。
- 異業種・海外交流
- 異文化交流や外国人交流会に参加することも、新しい文化や習慣に楽しさを感じながらも、ときに困難や緊張を感じる機会もあるでしょう。これが吊り橋と同じ効果が得られることがあり、ともに参加した仲間と仲良くなりやすいでしょう。
- アウトドア
- 登山や険しい場所のキャンプやハイキングなど、自然環境でのアクティビティは吊り橋効果を引き起こすことがあります。豊かな文明から少し離れた生活にチャレンジすることで、軽い緊張とドキドキが生まれ、ともにいる仲間と親密になれるでしょう。
- 暗闇・夜の散歩
- 暗い場所には潜在的な緊張感があり、興奮を高める効果があります。夜の公園や、人気のない場所を歩くと、ちょっとしたドキドキが生まれるでしょう。
- 展望台・夜景の見える山の上
- 高いビルの屋上や展望台、または山の上から見る夜景は、吊り橋効果を感じられます。できれば足元がシースルーになっていたり、高さを見てドキッとするくらいの高い場所を選ぶとよいでしょう。
夜景を見に行くのは、高さと暗闇の効果で軽い緊張とドキドキが生まれるため、デートスポットとして非常によい場所です。 - スポーツ観戦
- スポーツでこれから試合がどうなるか、ドキドキハラハラしながら見るのも、吊り橋効果に似た高揚感が得られます。
- ホラー映画を見る
- ホラー映画でドキドキするのも吊り橋効果と同じ緊張が得られます。部屋を暗くするなど雰囲気作りにもこだわるとより心理を高められます。
- 遊園地へいく
- 遊園地にはドキドキとハラハラがたくさんあります。お化け屋敷や、暗闇を進むアトラクション、絶叫マシンに一緒に乗ると効果的です。
- 未知の場所へドライブ
- 行ったことのない場所へドライブが有効です。この道でいいんだっけ?ここはどこだろう?ここに変なものがあるよ!など、緊張と楽しさが混じった冒険は、吊り橋効果に匹敵します。
好意を持たれていない相手に効果はあるか?
もし相手が自分にまったく関心を寄せていない場合でも、吊り橋効果は十分に発生しえる心理現象です。
しかし、個人差があり、いくつかポイントがあります。
共通の体験を作ること
吊り橋効果は、新しい挑戦を一緒に体験していることに意味があります。デート中、ただレストランやカフェでお茶をして別れるよりも、何かしら吊り橋効果のある場所へ出かけて緊張感のある体験をした方が、好感のない相手でも強く印象付けることができます。
出会って間もない頃はとくに、おしゃべりで終わらせるのではなく、新しい場所へいってみましょう。
意外性のある体験をしよう
吊り橋効果は、意外性や斬新さに意味があります。「なんだこれ!?」という予測できない体験があってこそ、まったく好感のない相手でも、関心を引くことができます。できるだけ珍しい場所へいきましょう。
自己発見させて印象付けよう
吊り橋効果は、新しい刺激を求めたことで、自分の性格に気づくことがあります。「私ってこんな要素があったんだな」という発見があれば、その思い出は強く印象に残るでしょう。
自分に好感のない相手でも、ともに過ごした時間のなかで相手に何かしらの自己発見があれば、相手の好感度が上がり、再びデートできる可能性が上がるのです。
いつもと違う会話をしよう
レストランで向かい合って会話をするより、吊り橋効果を狙った緊張感のある場所で会話をした方が、少しドキドキが高まって、いつもより本音や本性が出やすくなります。好感を持たれていない相手が、自分に心を開いてくれたり、少し興味を持ってくれるようになるでしょう。
吊り橋効果が通用しない相手とは?
吊り橋効果は、基本的にどんな相手にも多少の効果はあらわれますが、思うように吊り橋効果が得られないケースもあります。
過度な恐怖感や不安がある場合
吊り橋効果は軽い緊張や興奮から生まれるものですが、相手が過度な恐怖感や不安感を感じている場合は、逆効果になります。
たとえば、マッチングアプリなどで出会った初対面の場合、相手が悪い人物の可能性がありますし、まだ心を開いていないでしょう。そんな状態で刺激的な場所へいっても、思うような効果は得られないでしょう。
相手にトラウマがある場合
相手が恋愛にトラウマを抱えていたり、恐怖症がある場合、警戒心が強くなります。刺激的な場所へいくことでトラウマが思い出されて逆効果となる場合があります。
刺激を嫌うタイプもいる
安定を好み、新しい刺激や挑戦を嫌う人もいます。刺激が面倒でわずらわしく感じるタイプの人に、無理に吊り橋効果を狙おうとすると逆効果となるでしょう。
刺激の内容にまったく興味がない
いくら刺激的な場所へ行こうとしても、相手がまったく興味のないジャンルに手を付けるのは意味がありません。
たとえばスポーツをまったく好まずルールにも興味がない人に対し、無理してスポーツ観戦に行こう、といって吊り橋効果を狙おうとしても、思うような効果は得られないでしょう。
最終的にはコミュニケーションで
補いましょう
吊り橋効果を狙ったところで、そのあとの会話が重要です。どんなケースであれ、相手の感情に寄り添っていれば、大きく失敗することはないでしょう。
相手が活発か、内向的か、くらいは読み取れると思うので、それに合わせて動きましょう。
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