年相応って本当にいいこと?年齢にこだわるほど人生はつまらなくなる
年相応…という言葉があります。
あなたはこれまでの人生で、
あの人、いい年してあんなことやってる…
と思ったことがありますか?
たとえば50代の女性がハデな恰好をして、ダンスクラブで踊っていたら、「いい年してみっともない」と思うでしょうか。
年齢にふさわしい行動…それって本当にいいことなんでしょうか?
日本では当たり前のように根付いているこの考えですが、そんな「年相応」の意識が強すぎると、人生はつまらなくなるのです。
あれもダメ、これもダメ…制限かけすぎ
たとえばあなたは、このように思っていませんか?
- 10代はまだ子供だから恋愛は早い
- 20代はまだ未熟だから勉強期間だ
- 30代をすぎてピンクの服はみっともない
- 40代をすぎたら若作りはみっともない
- 50代をすぎて新しいチャレンジしても今さら遅い
- 60代をすぎて結婚なんて無理
- 70代をすぎたら大人しくしてろ
など…。
年齢によって、あれはダメ、これはダメと制限をかける…そうして自分を縛るほど、できることがどんどん狭くなるため、人生はつまらなくなります。
心では「やりたい!」と思っているのに、他人の目を気にしてやらない…なんて、ずいぶんと他人に気を使いすぎな人生だと思いませんか?
- 変な目で見られるから…
- いじめられるから…
- 周りに迷惑をかけるから…
- 怪我して危ないから…
ひとりひとりがそう思い、みんなが自由を奪い合っているんですよね。
こんな人生、本当に楽しいですか?
なぜ、みんなで出る杭を打ち合うんでしょうね。
それは日本に生きている限り仕方のないことなのですが、海外では人種で区分けするように、日本では年齢で他人を区分けするからなんですね。
ニュースを見てもかならず年齢の表記がありますし、どこへいっても、物を買うにしても、年齢を聞かれることが多いです。出会いの場へいっても、名前よりも先に年齢を聞かれたりしますね。
無意識のうちに、年齢を意識させられる世の中になっています。
そうやって区分けして、型に当てはめようとするのが人間なんです。
日本では「年齢」が区分けのおもな材料となっていますが、どの国へいってもかならず何かの区分けには遭遇するでしょう。
年齢を気にしない国もあるでしょうが、そこではかならず別の区分けが存在しています。あなたがそれに見合ってないと、その国へ移動しても、やはり息苦しさを感じるでしょう。
年相応じゃないって、そんなに恥ずべきこと?
よく、年齢に合った服装がいい…といいますが、たとえ中年でも、若い恰好が好きなら、それを着ればよいのです。若い服を着てテンションがあがるなら、それが幸せなのだから、いくらでも着ればよいのです。
それを「似合わない」などと言って、喜んでる人にわざわざ水を差す人間は、人としては未熟ですね。
ですがそうした未熟な人間性が当たり前になっており、日本に根付いています。
年相応でない人にケチをつけてもかまわない…といった風潮は、日本が海外を見て反省しなければならない点でしょうね。
ひとりひとりは無意識でも、それをやるから息苦しい世の中になるんですよ。
テレビやネットの影響が強い
しれっと年齢を表記するマスメディアや、若いほど良しとするバラエティ番組ばかり見ていると、無意識のうちに年齢で区別してしまうのも仕方ないかもしれません。
他人をバカにしたり、強い言葉で他人を傷つけて笑いをとる風潮を見ていると、その価値観は無意識に刷り込まれてしまいます。
ネットも同じです。
「劣化」という言葉で容姿についてあれこれ面白がる光景は、いたるところで見られます。こうした現象を真に受けてしまう人がいるから、ネットの使い方には注意が必要です。
いい年からの人生の方が長い
30代ですでに人生を諦めている人もいますが、早すぎませんか?
平均寿命の83歳で死ぬにしても、残りの53年間ずっと「もういい歳だから…」と思いながら生きていくなんて、あまりに、うしろ向きな人生!
いい年…になってからの方が、
人生は長いです。
世の中には、色んな選択肢をとる人間がいるからこそ、いろんな人間模様があって、オモシロイのです。
すべての人間が、年齢を理由に行動に制限をかければ、ロボットのような頭のカタイ人間しか存在しなくなります。これでは何の発展もなく、つまらない世の中になるでしょう。
誰もが年齢にコンプレックスを感じない世の中にしていきたいですね。
他人からの嫉妬も大きい
たとえば45歳の女性が、20代の若い男性と結婚した…というニュースを聞くと、「いい年したおばさんが…」なんて言いだす人はかならず出てくると思います。
45にもなって若い男つかまえてみっともない
とか。
これって多くは嫉妬も含まれているんですよね。
また、若い人は年齢を重ねた人の気持ちなんて想像できないので、イメージだけで「気持ち悪い」で片づけている人も多いです。
みんなで足を引っ張り合い、奈落の底に引きずりあう…まるで芥川龍之介の蜘蛛の糸に出てくる地獄の人々のようです。
これでは負のスパイラルになって、誰も幸せになれません。
どんな形であれ、幸せな人にはエールを送る気持ちがほしいですね。あら探しをするより、自分自身が幸せになるように、さっさと努力することです。
他人のことなんてどうでもいいから、早く自分を幸せにする努力をしましょう。
一般論や確率論にこだわらない
一般論や、確率論にこだわる人も多いですね。
これは結婚を諦めるときによく聞きます。
- 35すぎたらほとんど結婚できない
- 40すぎたら妥協しなきゃダメ
- 50すぎたら介護があるから結婚するな
など…。
一般論なんてどうでもいいです。
なぜなら、あなたは一般論に当てはまらないかもしれないから。
世間では赤でも、あなたは青かもしれない。
確率論では赤でも、あなたは青かもしれない。
一般論や確率論を気にして、チャレンジしないまま終わる方が、ずーっと重大ですよ!
あのときやっておけばよかった…と思っても、時間は戻りません。
チャレンジする意欲があるなら…苦労を乗り越える意欲があるなら…ぜひやりましょう。
他人に迷惑をかけたらダメなの?
こういう話をすると、かならずといっていいほど、他人に迷惑がかかる可能性がある…と言い出す人がいます。
たしかに、60代のおじいちゃんがトライアスロンでもやれば、家族に心配させるでしょう。ですが、すこしくらい迷惑をかけたって構わないと思います。
まったく迷惑をかけない人間なんて存在しないし、迷惑をかけあってこそ、信頼が深まるのですから。
迷惑をかけない交際なんて、当たり障りのないことしかしないから、上辺だけで中身のない交際なのです。
もちろん、相手に借金を負わせて、死ぬような苦労をさせて…など、極端に迷惑をかけるとなれば話はまた変わってきますが。
ですが、「迷惑がかかる」を気にしすぎては、幸せになれないのです。
海外の高齢者に目を向けてみて
日本人は、他人の目を気にします。
だから「自分がやりたいこと」より、「他人からの評価」が重要なのです。
本当は着たい服があるけど、周りの目を気にして地味な服にした。他人からは「落ちついてていいね」と言われた。たしかに安心は得られるでしょう。
でもそれって、本当にあなたが着たかったもの?
海外の高齢者に目を向けてみてください。
彼らは高齢になっても恋愛するし、オープンカーを乗りこなして自慢したり、気になる異性を口説いたり、派手な服を着て楽しんだり、世界を旅するバックパッカーになったり、チャレンジの枠をつけていません。
彼らは年齢にしばられず、好きに過ごします。
とても自由で、輝いています。
それを見た周りの人も、
- お、60歳でもまだまだ元気だね!
- その調子で頑張れ
とエールを送る人はいても、
- いい年して…
なんて白い目で見る人はほとんどいません。
日本では残念ながら、悪いところを一生懸命探している人が多いように感じます。
もしあなたが年齢を気にしているなら、気にしない風潮を作るように努力してください。
年齢を気にしない世の中にするには、自分ひとりだけ頑張ってもだめで、多くの人が意識を変えるしかありません。
もしあなたが「いい年して…」と思うシチュエーションがあっても、年齢にとらわず、人間性で判断してあげてください。
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