人生を楽しく生きる完璧主義の特徴とデメリット
克服する方法

あなたは完璧主義者でしょうか？

日本人は、完璧主義の国民性があります。

まじめで、細部にまでこだわり、完璧を目指す…そうした一面があるからこそ日本の技術が発展した側面もありますが、完璧を目指しすぎると弊害も多いです。

ここでは完璧主義者の特徴と、メリットデメリットと、その克服法についてお話しします。

高い基準を求める

完璧主義者は、自分や他人に対して非常に高い基準を求めています。失敗を許さず、100％を超える結果を出そうとするでしょう。

自己批判的

完璧主義者は、自分自身に対して非常に厳しい自己評価をします。常に反省し、改善しようとするため、自分を責めたり、苦しめる機会は多いでしょう。

小さなことに労力を使う

完璧主義者は、完璧さを追求するあまり、細かいところや小さな部分に多くの時間と労力を費やす傾向があります。

こだわりを追求することで完璧なものができる可能性はありますが、合理性や効率を欠いており、全体の遅延やストレスにつながったり、ときに結果にあまり影響しないことに労力をかけてしまい、パフォーマンス性が低くなることもあるでしょう。

他人の目を気にする

完璧主義者は、自分が他人からどう見られるかに非常に敏感です。失敗したり、完璧でない結果を出した場合、自己評価が大きく低下する可能性があります。

決断力が乏しい

完璧主義者は、完璧な答えを出そうとするあまり、考えすぎて決定に時間がかかることが多いです。慎重で、失敗を避けようとして、結局決断できないことがあるでしょう。

100点でなければ0点

完璧主義者は、自分の目標を達成するため、ひたすら努力しますが、その努力が実らなかった場合、100％に達しなかったことに満足できず、すべてがダメになったように感じてしまいます。よってすべてを投げ打ったり、良かったものまで捨ててしまうこともあるでしょう。

他人に厳しいことがある

完璧主義者は、基本的に自分に対して厳しさを発揮しますが、気を許している相手ほど、厳しさを他人に向けてしまうことがあります。他人に高い基準を求めるでしょう。

満足することがない

完璧主義者は、目標を達成しても、さらに高みを目指そうとしますし、常にダメなところに目をつけがちなので、自分自身に100点をつけることはめったにありません。不足した点数を稼ぐため、ひたすら改善を追求することがあります。

完璧主義には良いこともあるので、まずはそれをピックアップしましょう。

高い品質の成果ができる

完璧主義者は常に完璧な結果を出そうとするため、いつも高い品質が期待できます。

細部に注意が回る

完璧主義者は細部にこだわる傾向があります。これにより、ミスを減らしたり、小さな微修正が行われ、より正確で洗練された結果を生み出します。

粘り強さと忍耐力

完璧主義者は目標達成に向けて粘り強く努力します。困難に立ち向かい、諦めない精神が強いでしょう。

強い責任感がある

完璧主義者は自分の行動と結果に対して強い責任感を持ちます。これにより、すべきことを最後までやり遂げようとしたり、他人や社会に対する義務を実直に果たそうとするでしょう。

高みを目指す

完璧主義者は目標達成に向けて常に改善を怠りません。この意欲により、高い目標を達成する力となります。

完璧主義は、結構デメリットが多いです。

プレッシャーや不安を感じやすい

完璧主義者は常に完璧な結果を求めるため、プレッシャーや不安にさらされています。ちゃんと成果を出せるだろうか、うまくいくだろうか、など、あれこれ考えすぎて、常に緊張した状態になっているでしょう。

パフォーマンスが低い

完璧主義者は完璧な結果を出すため、ときに時間をかけ過ぎたり、細部にこだわりすぎたりすることがあります。そのため、効率が悪くなり、全体の進捗が遅れたり、パフォーマンスが低下することがあります。

問題を先延ばしにしがち

完璧主義者は、完璧な結果を出すためにタスクに取り掛かるまでに時間がかかることがあります。完璧に仕上げようとするあまり、準備に時間がかかったり、考える時間を置いたり、準備のための準備をしたりして、難しいタスクに取り組むことを恐れ、最終的に作業が先送りになってしまうことがあります。

過度なストレスで体調崩す

完璧を求めるあまり、ストレスは常に感じているでしょう。それが身体的な健康にも悪影響を及ぼし、睡眠障害や、消化器系の問題、免疫力低下などが起こる可能性があります。

自己評価が低い

完璧な仕上がりができなかったとき、自分はなんてダメな奴なんだ…という自己嫌悪に陥ることがあります。自己評価が低下することにつながり、本当は優秀なのに、自分が無能だと思い込んでしまうことがあります。

常に不満で幸福になれない

完璧主義者は、いつも完璧を求めています。中途半端な点数では満足できず、目標を達成するまで悩み続けることになります。そのため幸福感が感じられなくなり、継続的に不満を持つようになるでしょう。結果として幸せになれない人になります。

失敗を恐れて新しいことができない

完璧主義者は失敗を恐れるため、新しいチャレンジがしにくい傾向があります。できるだけ慣れたことで完璧を目指す傾向があり、世界が広がっていかないところがあるでしょう。

タイミングを逃す

完璧主義者は、完璧に仕上げようとするあまり、不安が常に付きまとっているので、目の前のチャンスがやってきても、それを素直にとることができません。恋愛はとくにタイミングが命だったりするので、ベストタイミングを逃して縁に恵まれません。

結局何も得られないことがある

完璧主義者は、50点や60点では満足できません。中途半端な点数に終わった物事や人のことは、気に入らずに切り捨ててしまうところがあります。そのため結果として何も残らず、0点に等しい状況になることがあるでしょう。

1つにこだわってすべてを失う

人生はうまくいかないことの1つや2つはでてきます。ですが完璧主義者はたった一つのことにこだわり続け、それを捨てられない、諦められないことによって、他のすべてを台無しにしてしまうことがあります。

ときに、いさぎよく諦める覚悟も必要です。どんなに優秀な人も、諦めるスキルを持っています。

的外れなことに力を入れてしまう

完璧主義者は、よかれと思って的外れなことに力をかけてしまうことがあります。とくに仕事において的外れが起きると、大きな問題となるでしょう。自分で気づくことができなかったり、誰かに指摘されるまで気づくことができず、関係ない事柄にいつまでも時間をかけ、何の成果も得られないことがあるでしょう。

視野が狭くなる

完璧主義者は、目の前のことに一生懸命ですが、目の前の一本道しか見えておらず、脇道が一切見えていません。視野が狭く、色んな選択肢を考えられません。一つの方法しか浮かばなかったり、一つの道がダメになると、すべてがダメになったように感じてしまいます。

極端

完璧主義は、0か100かの考えを持っているので、100点が取れなければすべてがダメに見えてしまいます。自分の人生に納得がいかなかったとき、人生すべてが真っ暗になったように感じて、人生をやめたくなるほど絶望してしまうこともあるでしょう。

他人にストレスを与え人間関係が悪化

完璧主義者は、他人に対しても厳しい基準を求めることがあります。周囲の人々にストレスを与えたり、他人をコントロールしようとしたり、あまり重要でないところで完璧さを他人に求めることで、人間関係が悪化するケースがあるでしょう。

他人と比べすぎる

他人と比べるのは誰しも同じですが、完璧主義者はより他人と比べてしまいます。自分の方が劣っているとわかると、必要以上に悲観したり、卑屈になり、絶望してしまうでしょう。

他人を見下す

完璧主義者は、完璧を求めるあまり、完璧を目指さない他人を見ると、その人がまるで怠け者のように見えてしまいます。無意識に他人を見下す発言をしたり、上から目線の発言が増えたり、うまく人付き合いができなくなることがあるでしょう。

継続力がない

完璧主義者は、つねに全力疾走しています。ですが人は常にフルパワーで動けないため、ときに結果が悪くなることもあります。完璧主義者は悪い結果を受け入れることができないため、結果が悪くなったら辞めてしまったり、投げ出すことが多くなります。

最終的に単発では高い成果を出すものの、継続力がなく、短期間の栄光しかつかめないところがあるでしょう。

他人の意見を聞き入れない

完璧主義者は、自分の意見に自信があります。自分が納得できないことはやりたくないので、他人の意見を聞き入れない傾向があります。井の中の蛙にならないように注意が必要です。

自分の価値観を他人に押し付ける

完璧主義者は、努力家には間違いないので、それなりの実績があります。そのため自分の経験則から、自分の価値観を他人に押し付けるところがあります。それがまれに、独りよがりだと思われてしまうことがあるでしょう。

完璧主義を克服、またはやめる方法についてです。

目標を現実的に、簡単にする

完璧主義者は非現実的な目標を立てがちです。ハッキリしない理想をかかげて、ぼんやりした未来を目指しているからこそ、実現できず、完璧になれません。

目標を現実的なものにして、簡単な目標を作り、小刻みに達成しましょう。

進捗を評価する

完璧主義者は達成できたことよりも、達成できなかったことに焦点を当てる傾向があります。たとえ途中でも、そこまでやり遂げた進捗を評価し、自己肯定感を持つことが大切です。

未達成を受け入れる

完璧主義者は未達成や失敗を恐れる傾向がありますが、失敗は成長の源です。失敗があるから成功できるのだと、思考を変えましょう。

完璧でなくても問題ない

世の中の多くのことは、実は完璧でなくても問題がないことが多いです。「完璧でなくても大丈夫」という言葉を自己暗示することで、自分に対して厳しい基準を緩和できるでしょう。

期限や時間制限を作る

完璧主義者は一つのタスクに時間をかけ過ぎることがあります。何かをやる時は、それを達成する期限や時間制限を作り、時間を割り当てるようにしましょう。

すぐやる習慣をつける

完璧主義者は難しいタスクを先延ばしにする傾向があり、あれこれ考えすぎてしまいます。悩むより先に行動に移してしまうことです。時間がかかるほど不安が募るので、早めに行動することでストレスを減らすことができます。

自分を許す

完璧主義者は目標を達成できない自分に自己嫌悪しがちです。ですが、頑張った自分を許してあげてください。努力したことが素晴らしいことだと思考を変換し、自分を許容することで、自己肯定感は高まるでしょう。

他人はコントロールできない事を知る

自分がどんなに努力しても、他人の心は他人のものであり、コントロールできないものです。そこに大きな時間を使ってはいけません。他人を変えようとするより、自分が変わるしかないのです。

適当になる

適当でいいから、まずはやってみる、くらいの軽いフットワークが必要です。重く考えすぎず、気楽にこなしていくことが大切です。

いい加減な人を見習う

完璧主義者はいい加減な人間に苛々することが多いですが、そうした相手こそ、学ぶべき点がたくさんあります。いい加減は「良い加減」であり、世の中をストレスなく上手に生きるポイントです。

神威力訓練所で実践修行をした経験を持っており、現在も科学で説明できない内容を研究しています。スピリチュアルカウンセリング、人をつなぐコミュニティ運営の実績があります。お悩みコラムのリクエストがあれば受け付けています。

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